扁桃炎
扁桃炎とは
扁桃炎とは、風邪や疲労などにより扁桃腺が炎症を起こす疾患です。喉に強い痛みが生じたり、高熱が出たりすることがあります。急性扁桃炎はインフルエンザ菌などの感染によって引き起こされることが多く、早期に治療を受ければ抗生物質などの薬物療法で治療できる場合が多いのですが、年に何度も繰り返し起こる慢性扁桃炎になると手術を検討する必要があります。
症状を我慢していると、口蓋扁桃のまわりに広がり、扁桃線のまわりに膿が溜まる扁桃周囲膿瘍を併発することもありますのでご注意ください。
主な症状
- 発熱
- 寒気
- 喉の痛み・腫れ
- 全身の倦怠感
- 頭痛
- 関節痛
など
治療方法
抗生物質やネブライザー治療などで症状を改善に導きます。年に何度も扁桃炎を繰り返す慢性扁桃炎の場合には、扁桃腺を切除する手術を検討する場合もあります。
手術が必要な方につきましては、適切な専門機関を紹介させて頂きます。
口内炎
口内炎とは
口内炎とは口腔内にできる炎症の総称で、免疫力の低下や疲労などが原因で起こる「アフタ性口内炎」、ウイルス感染が原因とされている「ウイルス性口内炎」、外部からの刺激が原因とされている「カタル性口内炎」などがあります。
口内炎ができると痛みが生じたり、しみたり、出血したりすることがあります。お子様の場合、手足口病、ヘルパンギーナ、麻疹などの感染症が原因で起こることもありますが、大人の場合にはストレスや体力の低下、ビタミン不足などが原因であることが多いので、ストレスをためない生活習慣や、ビタミンを多く摂取するバランスのとれた食事を心がけるようにしましょう。
主な症状
- 食べ物などが触れると痛い
- 熱いものや冷たいものがしみる
- 出血
など
治療方法
口内炎の主な原因はストレスや栄養不足ですので、体調管理や栄養補給などを行った上で、ステロイドを含む軟膏を塗布したり、口内炎に効果的な内服薬を処方したりするなどして改善します。
咽喉頭炎
咽喉頭炎とは
咽喉頭炎とは、ウイルスや細菌の感染などにより喉が痛くなったり、発熱、咳などの症状が現れたりする疾患です。一般的に「喉風邪」と呼ばれることもありますが、風邪と勘違いしないように注意してください。風邪であれば風邪薬を飲んで安静にしていればいいのですが、咽喉頭炎ではそうした対応は悪化を招く恐れがあります。
主な症状
- 喉の痛み
- 腫れ咳
- 嚥下痛
- 発熱
- 全身の倦怠感
- 声がかれる
- 喉の乾燥
- 喉の異物感
など
治療方法
喉の炎症を抑える薬や咳止め薬などの処方のほか、ネブライザー治療などで症状を改善に導きます。細菌感染が疑われる場合には、抗生物質を投与します。通常、数日から数週間程度で症状は治まります。
声帯ポリープ
声帯ポリープとは
声帯ポリープは、声の酷使や喫煙、風邪などが原因で声帯粘膜の毛細血管がダメージを受け、少量の出血が起こることで生じます。喉の奥にある声帯に膨らみができ、きちんと閉じられなくなることで声がかすれたり、長時間、話をするのがつらくなったりします。
声帯ポリープは片方の声帯にできることがほとんどですが、放置したり、ポリープが大きかったりする時などには反対側にも症状が現れることがあります。
主な症状
- 喉の奥の違和感
- 声がかれる
- 声がかすれる
- 長時間、話をするのがつらくなる
(途中で声が続かなくなる) - 喉の痛み
など
治療方法
喉に負担をかけない発声方法や禁煙を指導するなどして改善に導きますが、症状が改善されず日常生活に支障をきたすような時には、ポリープを切除する手術を検討する場合もあります。
咽喉頭がん
咽喉頭がんとは
喉のがんは大きく「咽頭がん」と「喉頭がん」に分けることができ、喉頭がんの方のほとんどが喫煙者です。中年以降の男性に多くみられます。
喉のがんの多くはあまり自覚症状が現れないため、症状に気づいた時には進行がんになってしまっている場合も少なくありません。煙草を吸われる方やアルコールをよく飲まれる方、そして声がかれる、喉の違和感などの症状がある時には一度当クリニックを受診されることをおすすめします。喉のがんは早期発見・早期治療をはかることで治すことが可能です。
主な症状
- 声がかれる
- 喉の違和感
- 喉の痛み
- ものが飲み込みづらい
- 呼吸がしにくい
- 痰に血が混ざる
など
治療方法
がんの進行度合いによって異なりますが、早期に発見すれば簡単な手術だけ治療することも可能です。特に煙草を吸われる方で声がかすれるなどの症状をお感じであれば、できるだけお早目に当クリニックまでご相談ください。