くしゃみがなかなか
止まらなくて悩んでいる方へ
くしゃみは、細菌などの外敵を強制的に身体の外へと出すための生理的な反応です。強い光源(太陽、照明など)に反応して出ることもあり、通常はほとんど心配する必要はありません。
ただ、くしゃみが止まらない、その他に鼻・目などの症状があるといった場合には、何らかの病気を原因としていることがあります。
日常生活に支障をきたすほど悪化することもありますので、症状が気になったときにはお早目にご相談ください。
くしゃみが止まらない場合の
原因
風邪・インフルエンザ
ウイルスを排除しようとしてくしゃみが起こります。
その他、風邪であれば発熱、頭痛、喉の痛み、鼻水・鼻づまりなどの症状、インフルエンザの場合であれば高熱、頭痛、筋肉痛・関節痛、喉の痛み、鼻水、全身倦怠感などの症状も見られます。
アレルギー性鼻炎
花粉やハウスダストに対するアレルギー反応として起こるくしゃみです。
くしゃみとセットで見られるのが、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどです。
副鼻腔炎
副鼻腔炎にかかると、粘膜が過敏な状態になります。粘り気のある鼻水、顔の奥の痛み、頭痛、後鼻漏、嗅覚障害などに加えて、くしゃみが起こることがあります。
寒暖差アレルギー
(血管運動性鼻炎)
室外から室内への移動など、7度以上の急激な温度の変化で鼻粘膜の血管収縮が正しく機能しない状態です。
くしゃみの他、鼻水、鼻づまり、イライラ、食欲減退などの症状が見られることがあります。
モーニングアタック
起床直後、副交感神経から交感神経への切り替えがうまくいかないことで、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが起こります。アレルギー性鼻炎を持っている方によく見られます。
疲れ・ストレス
疲れがたまっているとき、ストレスを抱えているときも、くしゃみが起こりやすくなります。
刺激物質によるもの
アレルギー性鼻炎でなくとも、調味料、埃、強い光源などによってくしゃみが起こることがあります。
一時的なものですので、心配する必要はありません。
くしゃみが止まらない原因から考えられる病気は?
くしゃみが止まらない場合、その原因として主に考えられる病気は、以下の5つです。くしゃみがどんなときに止まらなくなるか、くしゃみ以外にどんな症状が見られるか、ご相談の際に医師にお伝えください。
- 風邪
- インフルエンザ
- アレルギー性鼻炎
- 副鼻腔炎
- 寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)
くしゃみが止まらない場合の
対処法は?
あまりにくしゃみが続くと、仕事や勉強などにも支障をきたすことになります。すぐに受診できないとき、また受診後にご自宅で過ごすときには、以下の方法を試してみてください。
ツボ押し
鼻梁の延長線上の、生え際から上に3センチにある「上星(じょうせい)」というツボを押すと、鼻づまりやくしゃみが軽減すると言われています。
市販薬の服用
薬局やドラッグストアで売られている、くしゃみを抑えるお薬を使用します。薬剤師に症状を伝え、お薬を選ぶようにしましょう。
風邪・インフルエンザの場合
安静と栄養補給が重要になります。25度前後の快適と感じられる室温に調整し、加湿器などで40~60%の湿度を維持しましょう。
アレルギー性鼻炎の場合
医療機関で特定したアレルギー物質を避けることが、もっとも重要になります。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の場合には、外出時のマスクや専用メガネの使用、帰宅するときはドアの外で花粉を落とす、すぐにお風呂に入るといった対策が有効です。
ハウスダストなどを原因とする通年性アレルギーの場合は、部屋のこまめな掃除と換気、布団を干す、布製のカーペットを避ける、ぬいぐるみやクッションを使わないといった対策が有効です。
寒暖差アレルギーの場合
寒い季節など、部屋の中でマスクを着用してから外出するようにすると、鼻粘膜が冷気に触れにくくなり、くしゃみを予防できます。
モーニングアタックの場合
すぐに布団を剥いで起き上がるのではなく、布団の中で足先、手先から徐々に動かした後に起きることで、症状を予防できます。