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鼻中隔湾曲症

鼻中隔湾曲症とは

鼻中隔湾曲症とは鼻の左右の穴を隔てる仕切りのことを、「鼻中隔」と言います。
鼻中隔湾曲症では、この鼻中隔の湾曲によって、鼻詰まりをはじめとする何らかの症状が出ている状態を指します。
ただし、鼻中隔は必ずしも真っすぐではなく、多くの人が、多少の湾曲を持っています。特に症状がなければ、正常の範囲となり、治療も必要ありません。
なお、鼻中隔の湾曲は通常、外から見たり、自分で触ったりしても分かりません。

症状

症状
  • 鼻詰まり
  • いびき、睡眠不足
  • 頭痛
  • 嗅覚障害
  • よく鼻血が出る

典型的な症状は、鼻詰まりです。鼻中隔の湾曲によって片方の鼻の通りが悪くなり、鼻詰まりになります。片側だけいつも詰まっている、原因の分からない鼻詰まりが続いているといった場合には、鼻中隔湾曲症を疑い、当クリニックにご相談ください。

原因

鼻中隔は、複数の骨と軟骨で構成されています。成長期にこれらの骨・軟骨はそれぞれ成長しますが、その成長スピードにズレが生じることで、鼻中隔が左右のどちらかに湾曲してしまうのです。
誰にでも起こり得るものであり、また具体的な予防策もありません。

副鼻腔炎(蓄膿症)を併発
することも…

鼻中隔湾曲症は、鼻の通りが悪くなる病気です。これにより副鼻腔の換気が慢性的に悪くなり、副鼻腔炎を引き起こすことがあります。
その場合、粘度の高い鼻水、後鼻漏、顔面痛・頭痛、咳、痰などといった症状も見られます。

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検査・診断方法

検査・診断方法多くは、医師が鼻の中を直接観察することで診断ができます。
手術を検討する場合、副鼻腔炎の合併が疑われる場合には、ファイバースコープによる観察、レントゲン検査・CT検査などを追加します。

治療方法

鼻中隔湾曲症の原因は、鼻中隔の湾曲という構造にあります。そのため、治療では手術が必要になります。

鼻中隔矯正術

湾曲部を切除することで、鼻中隔を真っすぐにします。局所麻酔下での、15分ほどの手術です。
副鼻腔炎を合併している場合には、「内視鏡下副鼻腔手術(ESS)」を同時に行うことも可能です。

鼻中隔矯正術について
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内視鏡下副鼻腔手術(ESS)について
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鼻中隔湾曲症のQ&A

どのような症状がある場合、治療が必要になりますか?

まずは鼻詰まりです。その他、いびき、頭痛、嗅覚障害、鼻血、口呼吸などの症状が出ている場合にも、治療の対象となります。

薬で治すことはできますか?

鼻中隔湾曲症は、鼻中隔の構造的な問題を原因とします。そのため、有効なお薬はありません。治療では、手術が必要になります。

手術をすれば、いびきも治るのでしょうか?

鼻中隔の湾曲を原因とするいびきであれば、手術により改善が期待できます。
なお当クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の診断・治療も行っております。いびきでお悩みの方も、安心してご相談ください。

手術で鼻の形が変わってしまうことはありますか?

手術でアプローチするのは、左右の鼻のあいだにある鼻中隔の一部です。そのため、外から見て鼻の形が変わるということはありません。ご安心ください。